主の独り言
2020.12.07
神々の深き欲望 今村昌平
沖縄付近にある小さな島、クラゲ島(架空)が舞台。
ここでは、シャーマンを中心とした原始的な生活を島民が続けている。
稲作だった農民達だが、東京の大手商社の介入によりサトウキビ栽培に変化。工業化の波が押し寄せている。さらに、土地買収後飛行場建設、観光地化も計画されている。
蛇皮線を弾く老人が歌う歌が、この映画のモチーフを教えてくれる。
古事記の国うみの物語だ。
これを理解するとこの映画は一気に面白いものになる。
そして、独特の島の空気感。これが監督の腕なのだろう。