主の独り言

2021.03.16

エヴァンゲリヲン 新劇場版 序破Q 庵野秀明

1990年代から始まったエヴァンゲリオン。
僕はTVアニメ、漫画からのファンの1人だ。
そして劇場版、新劇場版となりエヴァンゲリオンがエヴァンゲリヲンと変わり、この変化を一人思惟しながらお酒を楽しんだ事も懐かしく思う。

そんな長年付き合って来たエヴァが、今年公開したシン・エヴァンゲリオン(ヲンからオンに戻っている)でラストになると思うと、公開直後にすぐ行く気にはなれずズルズルと今日まで来てしまった。

エヴァは、様々な解釈が可能である懐の深いコンテンツであるからここまでファンを惹きつけ続けるのだと感じている。

そして、モラトリアムな主人公シンジ、中二病の登場人物たちにも投影しやすかったりする事も魅力のひとつなのだろう。

個人的には、最も中二病なのは碇ゲンドウであると思っている。シン・エヴァンゲリオンでは碇ゲンドウのとてつもなく強いATフィールド(自我意識のメタファー)が弱体化し、碇ゲンドウ自身が補完される事を望んでいる。

僕の思うエヴァシリーズを超ざっくり言えば、
胎内回帰願望。
登場人物達は母というマトリックスへの回帰欲求からは逃れる事がなかなかできない。

例えば、エヴァコクピットは子宮のメタファーだし、LCLという液体は羊水。だから母を知らない子供達はエヴァンゲリオンに搭乗し安心を得ることができると言うことにつながる。

シン・エヴァンゲリオンでは、この母への強烈な想いと父との葛藤にどの様に折り合いをつけるのか楽しみにしている。

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