主の独り言

2020.09.16

超訳ヨーロッパの歴史 ジョン・ハースト

この本の良いところは、とにかく全体像にフォーカスし、偉大な皇帝や将軍であっても記載されているのは数行程度。この割り切りのお陰で、誰かにいつくことなくヨーロッパの変遷を眺める事に集中することができた。

ギリシャ時代から近代ヨーロッパへの変遷は、市川亀久彌のCシステムの崩壊がポイントであると感じながら読んでいた。

ハンニバルカエサル、カール大帝やナポレオンであっても例外はない。
Cシステムという制御機能が崩壊する時に権力が失墜する。

そして、イデオロギーや制度の変遷も面白い。ギリシャの民主主義に始まり、ローマの共和制、帝政や封建制、啓蒙主義からロマン主義などなど。

個の部分で知っている事を全体に要約された流れで観るとたまらなく面白い。

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