主の独り言

2022.06.12

ジュゼップ 戦場の画家 オーレル

スペイン内戦でフランスの捕虜になった画家のジュゼップ。過酷な捕虜生活の中で、精神を安定させる方法は絵を描く事。紙だけではなく、地面や壁紙などにも書きまくる。
過酷な状況下で、何かしらを行い精神を安定させるのは、フランクルの夜と霧のようだ。

収容所は人間の尊厳などなく、過酷さを極める。アイヒマン実験や監獄実験(一分やらせがあった様だが)に示す様に、普通の市民だった人物も憲兵という役割を与えられれば、その職務遂行のために残虐行為を行なってしまう

ジュゼップの鉛筆書きの絵の数々は、その残虐性が克明に描かれている。

メキシコへ逃亡し、彼の絵に色が加えられる様になる描写が僕は一番好きだな。
アニメの進化を感じる作品。

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