主の独り言

2022.06.09

17歳の瞳に映る世界 エリザ・ヒットマン

観て思うのが、タイトルは原題の方が良いという事。邦題は確かにそうなのだが、原題の方がこの映画の本質が伝わってくる。

堕胎するにも州の法律が絡んでくる。望まぬ妊娠であっても未成年の妊婦が選択できる範囲はとても少ない。
4ヶ月、3週と2日と同じ構造だ。

男の欲望で将来の希望が潰えてしまう。だから男を嫌悪する視線が痛烈なものとなる。

父親は誰か。それは示されない(義父の気がするが)。

しかし、映画後半は男の欲望を利用する事で困難から脱する事ができる。

この皮肉こそ、女性たちの置かれた不条理の構造をしめす証左だろう。特に少女の置かれている境遇は危うい。

 

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