主の独り言
2022.06.01
燃ゆる女の肖像 セリーヌ・シアマ
18世紀、封建社会の色濃く残るフランス。フランス革命前夜の女性たちの物語。
主だった3人の女性キャラクター。
自立した画家の女性。
決められた結婚を待つ貴族の次女。
貴族の家に仕える侍女(妊娠中)。
それぞれが、女性の価値観を象徴するメタファーとなっている。
時代が作る超自我に抑圧された自己を解放する姿に感激を覚える。
官能的な同性愛も描かれているが、当時だったら死罪。ましてや女性同士ともなれば時代が許さないであろう。
超自我により抑圧された自己を解放する姿は、セックスと嘘とビデオテープの様であるが、それよりも詩的で神話的で僕はこちらの方が好きだ。
燃ゆる女の肖像。良いタイトルをつけたと思う。
