主の独り言
2020.07.30
ベン・ハー ウィリアム・ワイラー

大スペクタル歴史ロマン長編映画の代名詞。
金曜ロードショーで二週にわたって放映していたのをかすかに記憶している。
当時は、闘いの箇所しか興味を得られなかったが今回は違う。
壮大な世界観にキルケゴールを観た。
神の前に単独者として立つ。
この尊さが滲み入る。
時代はティベリウス帝の統治するローマ帝国内のイスラエルとローマが舞台。
当時を思わせる調度品や建築物がこの映画の価値を高めてくれる。
イエス・キリストの生誕からの同時期を主人公は共に生きるが生き方の価値観は全く違う。主人公がラスト本当の信仰に目覚める表情が見ていてよくわかる。
ローマ帝国に占領された多くのユダヤ人。信仰に気持ちが向かっていく様まで描かれている素晴らしい演出だと思う。