主の独り言

2020.07.25

ローマ帝国シーズン3 Netflix

紀元1世紀のローマ。2代皇帝ティベリウスと3代皇帝カリグラが主人公。権謀術数の限りを尽くした権力闘争。絶大な国力を持ったローマ帝国のTOPの重圧は想像を絶するだろう。

カエサルや初代皇帝アウグストゥスと言った英雄と比較してしまう事で、どんどん周囲への猜疑心を強めていく姿がいたわしい。

塩野七生のローマ人の物語以来のティベリウスとカリグラ。史実とはちょっと違う感じだが、映像で見せられると2人の皇帝の苦悩が凄く伝わってくる。

ティベリウスもカリグラも暴君で内外の信用を無くし暗殺される。

しかし最も暴君というか権力欲支配欲が強いのは、カリグラの妹のアグリッピナだろう。カリグラ亡き後、次の皇帝のクラウディウス(カリグラの叔父)の嫁になる為に画策し、さらに自身の子(連れ子)が皇帝になれるように、クラウディウスの実子を孤立化させる。

そして、アグリッピナの連れ子こそ悪名高いネロである。

今回のシーズン1はカリグラ暗殺で終わったが、先程記載したアグリッピナの暗躍とネロ誕生まで描いてくれたら申し分なかった。

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