主の独り言

2015.08.10

ダンテ 神曲

ダンテ神曲
説明もいらない有名な古典。
地獄篇、煉獄篇、天国篇と
大きく3部構成で綴られている。
ダンテの新曲が美しいと言われる所以は
全て、韻文(俳句、短歌等と同じ規則的な文の事)で
書かれているところがあげられる。
神曲全体で美しさを醸し出すのは、
単文全てが韻文の形式を取っているからかもしれない。
また、“3”という数字を構造の基本に置き、
単文から生の組み立てまで徹底していると
言われ、キリスト教の三位一体(父と子と聖霊)を
表したとも言われている。
全体としても細部としても3を貫く。
イメージとして3のフラクタルを
読み手に与える事が出来る。
だからとても美しいのだろう。
素晴らしい古典は、何度読んでも良い。
読めば読むほど、さらに深掘りされていく。
それにしても凄い古典である。

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