主の独り言

2022.07.24

自殺について アルトゥル・ショーペンハウアー

ショーペンハウアーの言わんとしている事は至ってシンプル。強固な土台の上に築かれた論理であるので、読者はその強さも感じる事だろう。

彼は、自殺をする人に対してではなく、その自殺を評価する人々(宗教、知識人等)に対して強く警笛を鳴らす(これが本物の論破というのだろう)。

そして、最終ページ後ろから3行で自殺をする人に対し、自分の考えを簡潔に述べる。

厭世的な世の中で、生き抜く為に必要な思想がショーペンハウアーにはある。

電車に揺られながら、自殺について考える。

死から生を捉え直す。
ハイデガーの言う先駆的覚悟性の時間であった。

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