主の独り言

2022.05.03

ミス・マルクス スザンナ・ニッキャレッリ

あのマルクスの娘も、社会主義運動やフェミニズム運動等を積極的に行っていた事は知らなかった。

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女性は組織化された男性支配の創造物
労働者もまた怠け者による支配の創造物
女性は人間としての権利を奪われ、労働者は生産者としての権利を奪われてきた
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主人公エレノア・マルクスの演説時の言葉だ。
この主張とは裏腹に、彼女は男性支配の創造物でなり得たい自分の存在にも気づいていたのだろう。

知識リテラシーは高い。
しかし放蕩男(たぶん演技性パーソナリティ障害)との長年の不倫に奔るところに彼女の無意識にある未完結なわだかまりを感じて仕方がない。

女性として、社会運動家としての矛盾に苦しむ心の叫びがパンクロックに良く現れている。

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