香港のとあるアパートメントに二組の夫婦が同日に引っ越してくる。そして、主人公男(トニー・レオン)女(マギ・チャン)それぞれの配偶者同士の不倫が発覚する事から主人公同士の交流が始まる。それにしても凄い誤配である。

映画途中から、主人公女性の名前が出る。この名前は、監督作品の“欲望の翼”に出てくるスタジアムの売り子と同名であり、俳優もマギー・チャン。この映画が、欲望の翼の続編である事がわかる。

だから、トニー・レオンの誘いをマギー・チャンは断ったのだろう。マギー・チャンの前作の体験を元にしたと考えれば納得する。

人生は短い。主人公トニー・レオンの台詞。この台詞を聞いてセネカを思い出す。
生の短さについて語ったのはセネカ。ざっくり言えば、忙しさに翻弄されて誰かの為に時間を使うと短くなる。時間をよく吟味をし自分の為に使えば人生は長くなる。

彼はこの台詞の後、自分の為に時間を使う方向に舵を取る。