主の独り言

2021.12.19

オフィシャル・シークレット ギャヴィン・フッド

大量破壊兵器が結局なかったイラク戦争。
そのイラク戦争開戦間際に戦争を止めるべく内部告発をした女性がいた。

キーラ・ナイトレイ扮するイギリスの女性間諜職員が、アメリカのイラクに対して戦争をする正当性を作る仕掛けが書かれた1通のメールを目にしたことからイギリス国内を騒然とさせるスキャンダルに発展する。

戦争賛成派であった新聞社が、真相をスクープし方針転換するところは、映画スポットライトの様だったし、新聞記者が政府からの圧力を受け始めたところは、映画新聞記者の官僚役松坂桃李の様に骨抜きにされるのではないかという切迫感は最高だった。

見どころは、選択を迫られた彼女。ゲーム理論的には、捕まるが短い刑期で終わる選択肢。しかし彼女は自分の信念(カントの道徳論)に従いもう一つの選選択肢を選ぶ。

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