主の独り言

2020.04.16

市民ケーン オーソン・ウェルズ

Rose bud(薔薇の蕾)という言葉がマクフィガンとなって物語が展開していく。

二代目ゴッドファーザーの様に全てを手に入れた主人公ケーン。
そして独善的で猜疑心が強く最も身近なものを失っていく。
そんな裸の王様の死ぬ最後の言葉が“rose bud”であった。

ラストrose budが何か示されるが、彼の最も幸せだった時を象徴する物だった。そしてその物はオープニングからカメラが意図的にフォーカスしていた。
全てを手に入れた大富豪だが、一番求めていた物は、幼少期のほんのささいな幸せの時間だった。

初めて見たが、名作であるゆえんを充分感じた。もう一度見たいと思う。

 

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