主の独り言
2014.10.04
是枝監督
そして父になる
是枝監督の代表作の一つである。
福山雅治さんの熱演が光る2013年のヒット作だ。
蓼科高原映画祭では、是枝監督のトークショーもあってか
多くのご来場をいただいた。
改めて、視聴させていただいた。
1年ぶりに見ると
内容を知っているせいか、かなり客観的に見る事ができた。
それは、主人公(福山雅治)の
人生脚本からの脱却というストーリーだ。
見事に、主人公の父親から受け継いだ
脚本を忠実に知らず知らず実行している主人公。
主人公の父親の描写では
主人公の将来を想起させる場面を入れるところが
さすがである。
さらに、内容を面白くしているのが
リリーフランキー演じる対極な父親。
同じ父親でも、全く違う父性を描くことで
福山演じる主人公演じる父性のいびつさを
際立たせている。
題名の“そして父になる”とは
人生脚本からの脱却を指すのであろう。
映画以上に、私が興味深かったのは
是枝監督のトークショーだ。
どのように映画を撮影したかを
具体的にお話しいただいた。
是枝監督の映画制作のポイントを下記に列挙すると
・役者の資質を見る
・俳優に任せる所は任せてしまう(主人公と子役とのやりとり)
・ハプニングを利用する
なんだか、経営の勉強をさせて頂いたようだった。
■追伸
個人的には、
是枝監督の“空気人形”
私はこの映画がとても好きだ。
今回の“そして父になる”もそうだが
是枝監督は、人の“心”を
描写する事に長けている監督だと
僕は思っている。
気さくな監督で
駅の送り迎えのアテンドをさせて頂き
光栄でした。