主の独り言
2021.03.23
NHKプロフェッショナルの流儀 庵野秀明

先日、NHKプロフェッショナルの流儀で庵野秀明監督の特集があって見入ってしまった。
二十数年魅了されたエヴァンゲリオンの生みの親のドキュメンタリー。
監督はどんな思いでエヴァを制作していたのか?
とにかく、この一点を知りたい気持ちが強かった。
父親との葛藤。
父親への想い。
奥様から監督への想い。
自分への劣等コンプレックス。
監督がエヴァンゲリオンという作品を通して、自分との邂逅を果たした。僕にはそう感じた。
しかし、その道のりは長く険しい道のりだったのだろう。それがエヴァの二十数年であったと理解した。
そして僕は、開高健を思い出した。
開高健は、輝ける闇で自我が融解し闇に落ちる有様を描き、夏の闇でもがく姿を描いた。
庵野監督の製作過程を見て、その姿に同じようなものを僕は感じTVを見ながら心を大きく動かされた。
エヴァンゲリオンというシリーズは、小難しく考えずに、シンプルに見れば良いんだ、と感じるとともに、改めて含まれているメッセージの重要性を感じ取るのだった。