主の独り言

2022.11.01

自転車泥棒 ヴィットリオ・デ・シーカ

戦後のイタリア。市井の人々は仕事がなく職業安定所に毎日並ぶ。主人公もその一人。

やっとありつけた仕事は自転車が必須の為、シーツ等を質屋に出し過去質屋に入れた自分の自転車を取り戻す。

仕事の初日。運悪く仕事中に自転車を盗まれてしまう。

その翌日から盗まれた自転車を見つける為に、すったもんだ。
中々の悲惨な状況。貧すれば鈍するとよく言ったもので、主人公もその典型。

神が随所で顔を出すが、盗まれた自転車の事で頭がいっぱいの主人公は気づかない。神に愛されているのに気づかない。
息子と2人で自宅に帰り、奥さんに事の顛末を話した所で気づくといいな。

映画はバッドエンドなのだが、本質はグッドエンド、だと僕は思う。

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