形而上学や構築主義では世界を説明することはできない。
ガブリエルのいう世界とは、我々が普段使っている世界とは違う。宇宙をも含む全てを網羅する概念を世界と表現している。

そして、世界は存在しない。

読み進めていくと確かに世界は存在し得ないとガブリエルが言うことにも納得できる。

そして、世界が存在しない事が、我々人間に生きる意味を与える、ことに繋がっていく。

本著にも書かれているが、ヴィドゲンシュタインの思想と相性がいい。
新実在論。興味深い世界だ。