主の独り言

2021.07.22

カンヌ映画祭脚本賞 濱口竜介監督

濱口監督の新作がカンヌ脚本賞を受賞した。大変おめでたい事である。
監督の作品は、“ハッピーアワー”と“寝ても覚めても”を過去視聴している。

ハッピーアワーは衝撃的だった。アラフォー女子4人の日常会話中心の5時間を超える長さ。素人感丸出しの冒頭の会話。正直、冒頭で視聴をやめようと思ったほどだ。しかし、視聴後全ては必然であったと感じる事ができた。今思うと不思議な映画だったと率直に思う。
表面上は親友であるが、その関係には矛盾を多く孕んでおり、各自が幸せであるとは程遠い状況。にも関わらず、4人の関係は幸せという体裁をかろうじて保っている。それが、長い会話の中で徐々に崩れていく様子がリアルで興味深かった。

寝ても覚めてもは、男性にはちょっとした恐怖を与えた映画だろう。一緒に視聴していただき妻の“わかるなぁ”という一言には、ゾクっとした事は今でも忘れられない。

さて、監督の新作映画。早く視聴したいものだ。


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