主の独り言
2021.06.19
ゆれる 西川美和

あの吊り橋が、あっちとこっちを分けるメタファーなんだな。
どっちかが良くて、ではなく、自由に行き来ができる事が大事。登場人物達は、中庸的な状態になれないから、みんな不幸になったのだろう。
香川照之の最後の笑顔は、抑圧されていた超自我からの解放。やっと自分の人生を歩めるスタートに立った。
映画のテーマは“届かない手紙”なのだろう。西川美和監督作品の永い言い訳もそうだった。
兄弟、父子はこの後どうなったのか・・。
視聴後、余韻に浸りながら様々な想いを眺める事ができた。