根がなく、タイトルの浮き草の様な主人公と仲間たち。劇団員として全国渡り歩く姿を浮き草の象徴として描かれている。
しかし、根底には根を持ちたいという願いもセリフから垣間見える。この辺りの人間味の出し方は、小津監督はホント上手いと思う。

テーマは親子(家族)。この親子像は他の小津映画とは一線を画す描き方。こういう親子像もリアルでいい。