主の独り言

2021.03.02

三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実 豊島圭介

伝説の討論会映像。
正直、三島由紀夫について誤解をしていた点が多々あった事を強烈に反省する。

彼の表情や声のトーン、対立する東大全共闘学生に対する応対の態度。
紳士的な振る舞いに驚いてしまう。

右と左の討論であった事は知っているが、実際に生きた声や姿を映像で観ると、単なる右と左の話ではないことがわかる。
そしてもっと大きな何かに向かって三島由紀夫のベクトルが向いている事を感じて仕方がなかった。
そしてそれは、全共闘の学生達とも根っこでは繋がっているとも感じた。

根底に僕は、反アメリカが両者に見えた。

それが三島の言う反知性主義や
全共闘の学生の言う自己否定に繋がって行くと思う。


三島は、ラカンの言う、大文字の他者と討論していたと感じた。そして、後半大文字の他者の雰囲気が大きく変わった。
三島由紀夫の単独者としての、存在力がそうさせたのであろう。
もっと言うのであれば、彼は言葉ではなくコトバを発していた。この差は大きい。

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