主の独り言

2021.02.20

マキャベリ語録 塩野七生

塩野七生の著作を読んでいると、マキャベリの評価が僕と少し違う事(僕が浅学)を感じるようになった。
そこで、塩野七生が思うマキャベリに近づこうと思い、この本を選んだ。

マキャベリという人物は、フィレンチェの外交官。外交の仕事をする中で、イタリア半島で起こった出来事や起きている出来事をつぶさに観察し続けたリアリストである。

著者塩野七生は、マキャベリの著作から彼の言葉を抜粋し一冊の本にまとめてくれた。

何度も読んでいる君主論も当然抜粋対象となっているのだが、改めて読むと僕の思っているマキャベリと著者との違いが如実にわかってきた。

文脈の理解。これに尽きる。

人が何かを発する時、その背後には膨大な文脈が控えている。その理解が無いまま、言葉尻の理解だけでは本質は絶対に判らない。

当たり前の事だが、改めて気づかせていただいた。

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