主の独り言

2020.07.13

ロゼッタ ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

アンダークラスでもがきながらも未来を見つめる少女が主人公。

不景気のフランスが舞台。主人公ロゼッタの様な労働者は、真っ先に雇用調整の矢面に立ってしまう。
監督の視点はとてもリアルだ。バイクの排気音、ストレスフルな人々の声、ガスの漏れる音が視聴者に臨場感を与えてくれている。

そして、監督は俳優の表情の変化を逃さない。
ある子供の時もそうだったが、俳優が素晴らしい。映画の役に本当に染まり切っている。

ラスト、ロゼッタの人生を左右する分岐点で映画は幕を閉じる。ある子供の時と同じ。無音のエンドロールがロゼッタの未来を暗示する。

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