主の独り言

2019.12.29

立ち去った女 ラヴ・ディアス

どこを切り取っても美しい映像美。
白黒映像なのに色鮮やかな情景が広がる。

冤罪で30年服役した主人公の出所後の復讐劇を描く。

服役中に夫は死亡。息子は行方不明。
罪をなすりつけた首謀者は、元恋人。
自身の人生を取り戻すべく主人公は元恋人である首謀者を追い詰めていく。

主人公の優しさに触れ、
アンダークラスの人々が復讐に協力していく。

ラストはそーくるか!
という復讐劇。
女性の復讐といえば、スリービルボード女は二度決断するが記憶にある。

今回の主人公は、上記二本とは全く違う復讐劇となった。主人公の深い人への愛がもたらす復讐だった。

光と影。
善と悪。
力と心。
罪と赦し。

人の業を美しい映像と共にたっぷりと楽しめた約4時間。

美しい映像に魅了されあっという間だった。

悪魔だらけ
と叫び続ける少女の声が頭から離れない。

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