主の独り言

2020.07.03

ある子供 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

フランスのアンダークラスの若者男女の稚拙さが描かれている。

とにかく男が無知。
2人に間に産まれた我が子を生活費のためにためらわず売ってしまうシーンは衝撃的だった。
易経で言えば、4つ目の卦である山水蒙な状態。
悪ではなく、とにかく無知で純粋なのだ。

しかし、そこから貧困のテーマが浮かび上がってくる。
働かないこの男の問題か!?
それとも社会の問題か!?

ひったくりの犯罪で捕まり、投獄される。
面会に来る女。
この出会いに男が今まで犯した事の重大さを痛感する。
映画はここで幕が降りる。

その後の無音のエンドロールが視聴者に男と女の将来を思惟させる。
余韻が凄まじい。

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