主の独り言

2020.02.22

アイリッシュマン マーティン・スコセッシ

そうそうたる顔ぶれ。
この顔ぶれだけで製作費がとても高いだろうと容易に想像がつく。
そして驚くことあった。
主演がロバート・デニーロの映画が大規模な映画館ではなくNetflixと言うところ。
映画の時代の転換点である事を感じた。

一言で言えば、因果応報の話。
その表現の仕方がとても美しく面白く興味深い。

実在の元マフィアの男の伝記をもとにした現在から過去への回想ストーリー。俳優陣が超豪華だからとにかく迫力が違う。特にアル・パチーノは凄かった。

最後、剛腕のマフィアのボスがに懺悔する姿に僕の好きな哲学者キルケゴールが浮かんできた。

キルケゴールは人とは関係性である。と言い切ったわけだが、まさに関係性を重んじるマフィアの姿。

仲間が殺し殺され、病死等でどんどん欠けていく中、最後神の前に主人公も立つ。

絶望という死に至る病がそこにはあった。

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