主の独り言
2019.12.04
幸福なラザロ アリーチェ・ロルバケル
イタリアの新進気鋭の若手女性監督が手がける寓話的映画。
搾取される隔離された村の人々。
その搾取される人々に搾取されるラザロ。
しかし彼は誰も搾取しない。
ただただ与え続けるだけ。
狼のメタファーの意味が分かってから
この映画は一気に面白くなる。
ちょうど1時間くらいがたってからだ。
聖人ラザロが街に出るのだ。
そこにはやはり搾取する人とされる人の構造がある。何年経ってもこの構造は変わらない。
最後、狼が走る方向。あの先に何があるのか・・
なんともまぁ不思議な寓話だった。
ラザロというのはイエスキリストの友人だという事は知っているが、キリスト教徒ではないので詳しくはない。
詳しければもっとこの映画は面白かったであろう。