カオスの縁を体験する為にトレーニングで成田に来た。
カオスの縁とは物理学等の言葉であり、カウフマンの自己組織化論で有名になった。

その言葉が僕の心象にぴったりなのでメタファーとして使わせて頂いた。

カオスの縁は、宇宙で考えれば
秩序でもなくカオスでもなくその間である
水の状態。

宇宙で考えれば、水でいられる状態というのは凄い小さな確率である。生命はカオスの縁で生まれた。

そして、身体の多くが水分でできている人間にとって、カオスの縁のような状態でいる事が自然のような気がしてならない。

秩序を頭が整理されている状態
とするならば
カオスは頭がおかしくなるくらい混乱している状態
となる。
すると
生命が誕生するカオスの縁の状態は、
課題が多く、さらに自己否定も入りながら
モヤモヤしている状態と定義できるだろう。

僕は、最近の頭や心が整理された状態に
ちょっとした危機を感じ
モヤモヤしに今回成田に3日間のトレーニングに来たのだ。

成田という場所も良い。
日頃慣れている国内と
海外との境界。

さすがトレーニング主催者である師匠だと思う。

師匠との付き合いも13年。
毎回秩序を求める僕に喝をいれてくれる。

モヤモヤし、時には混乱することもあった。
しかし、その繰り返しで今がある。
あまり動じない僕が出来上がってきた。
(あくまでも以前の僕と比べてという意味)

話を戻す。
過去、違う言い方で、今日のカオスの縁について書いたブログ記事がある。
創発の暗黙知について書いたものだ。

ここでも書いたように
モヤモヤ状態こそ創発を生む状態である。
さらに、暗黙知という上の階層に精神的に向かおうとする働きには自然とモヤモヤはつきものなのである。

だから、頭の中が整理された状態というのは
僕はクリエイティブな状態ではないと考えている人間だ。

だから、こういったトレーニングは
欠かせないのである。

複雑系の世界においての組織化についても
秩序化と僕は考えている。
エドワード・ホールの隠れた次元の記事でも秩序という組織化は崩壊へ向かう事であると考えていると書いた。

だから秩序化していく頭を
たまに意図的に混乱させる。

こういう意図的行為が、クリエイティブなたくましい自分を作ってくれると僕は信じている。