主の独り言
2019.11.06
りんご村通信 塩原勇之助
献本頂く。
この本の内容は、
リンゴ農家である著者が
毎年お客様にリンゴと共に郵送している
りんご村通信というニュースレターのアーカイブ集と
お住まい周辺の歴史を詳細にまとめたものだった。
一言で言えば、著者の回顧録。
回顧録と言えば、頭に浮かんできたのが
僕の好きな本多静六や安田善次郎。
読めば読むほど息遣いが聞こえて来る程の臨場感。
その情景に想いを馳せ、目頭を熱くした事が思い出される。
そしてこの本、りんご村通信からも、
著者のりんごという自然と共生する臨場感が
行間から伝わってくる。
りんご村通信を受けとっていた方もそれを感じていたのだろう。
著者のりんごと共生する生き様に共感したファンは多かったと容易に推測できる。
高齢である著者の人生の足跡が確かにそこにはあった。
僕にはそう感じた。
人生の足跡。
自分で書いては何なのだが、
良い響きだ。
お前は、足跡を残しながら生きているか!?
こんな問いが降ってくるのだった。