主の独り言
2019.10.27
少年の国 井浦秀夫
宗教漫画の傑作を読む。
先日ブログに記載した、
人はエデンを求めるということについて
考えていたら、この漫画のことを思い出した。
この漫画では、
メシアに祭り上げられた中学女子と
エリアを演ずる男を中心に
集団がヒューリスティックに世界の終わりを止めようと
世間に訴えてそして大騒動に発展させていく。
信じてしまうと人は、
エビデンスが無いものでも
たやすく信じてしまう。
要するに自分の考えを改めず、
認識自体を変えてしまう。
まさに、
認知不協和の合理化である。
信仰を全く持っていない少年の
神を信じるまでの心の変遷が
非常に興味深く面白い。
ユング心理学や
トランスパーソナル心理学
の知見があるとさらに楽しめる。
この手の漫画だと、
あと手塚治虫の火の鳥。
これもエデンを求める物語だ。
久しぶりに火の鳥も読みたくなった。