主の独り言

2019.10.05

ペパーミントキャンディー イ・チャンドン

人は死ぬときに走馬灯のように一生を見ると聞く。
この映画は、自殺する主人公が走馬灯のように自分の人生を振り返り
最も幸せだった時(20年前)に戻ることを願い、そしてその時を想い出す。

ラストシーン
最も幸せを享受していたときに
希望通り戻れ、自身の死を覚悟した演技は
見る者を感動にいざなうだろう。

人生には様々な分岐点がある。

この分岐点毎にシーンを分けていたのだが、
主人公の些細な言動が
分岐を死に近づけさせた。

主人公のTAでいう人生脚本は
見事に結末へ向かい進んで行く。

対抗脚本も少しは出たが、ほとんど誘発刺激ばかり。

彼の結末は、昔の彼女と結ばれる事(内的解放)でしか抜け出せなかったであろうが
主人公は、彼女と結ばれる事を拒絶していた。(なぜかは映画で明かされない)

自業自得と言えばそれまでだが、
僕も選択を間違い続ければ
似たような結末に容易になってしまう怖さを感じた。

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