主の独り言

2017.01.07

攻殻機動隊

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友人との食事中に攻殻機動隊の話になった。
僕は攻殻機動隊ファン(映画押井守監督)なので
質問に答えていたのだが、
ある質問にどーしても答えられなくて
その場で攻殻機動隊の漫画をインターネットで購入した。
漫画は、家にもあり昔から読んでいるが
改めて読むと、ダイアルアップの時代に、
インターネットが駆け巡る世界感を示した
作者の先見性には改めて驚くばかりだ。
攻殻機動隊は、映画マトリックスや
その他SFの映画に多大な影響を与えたことは有名。
日本が世界に誇る漫画なのである。
攻殻機動隊の世界は
人間の脳とインターネットやシステムがつながる世界。
IOTはもちろん、
自分の意識を相手の脳に潜入させる事も出来てしまう。
(この世界では犯罪だが)
さらに、モノ(ロボット)が意識を持ち人間と共存をしている世界。
そして、ここで核心のテーマが存在する。
ロボット化した人間と意識を持ったロボット
この差はなにか・・・
サブタイトルでもある
GHOST IN THE SHELL
人の身体など人形と同じモノである。
そして、GHOSTと表現されている魂。
この解放を主人公は最後に果たし、
ユングの言うところの
集合的無意識へとリンクし身体を捨てる事になる。
ちなみに、映画の続作品であるイノセンスは
GHOST IN THE SHELLで
パートナーだった人間(どんどん機械化して行っているが)
の物語。
精神と身体は別である限り、
人間の身体を持つ事はいつまでも不完全。
よって、そこに葛藤を抱きつづける主人公を描く。
人間という存在の不完全さを表現した物語だ。
攻殻機動隊シリーズ。
噛めば噛むほど味が出る、
これから先も楽しみたいホンモノの漫画であると思っている。

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