主の独り言

2015.07.04

百億の昼と千億の夜

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百億の昼と千億の夜。
光瀬龍の小説をマンガにしたものである。
自宅の書庫から火の鳥と同じダンボールから
出てきたことをきっかけに、ここで
再読する事に。
百億の昼と千億の夜の世界感は
圧倒される世界感である。
火の鳥は、古代から西暦3000年代までの話だが
百億の昼と千億の夜は
創世記から、弥勒が降臨すると言われる
56億7千万年後まで描かれている。
仏教の世界を、
懐疑現実主義者として描かれる
主人公阿修羅、悉達多(しっだった、釈迦の本名)、プラトン。
この3名が、仏教の弥勒降臨という救いの伝説に疑問を持ち
仏達(梵天、帝釈天)に戦いを挑む物語である。
さらに、それを超越した世界がある事がほのめかされる・・・
読んでの感想は、
ニーチェの定義する“超人”だと僕は思う。
永劫回帰の繰り返しの中で
主人公の阿修羅こそ超人として描かれ
次の百億の昼と千億の夜を生き続けることが
出来るのである。

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