主の独り言
2021.01.08
natural born kiilers オリバー・ストーン

父親に性的虐待をされて育った女性と父親に虐待されて育った男性の偶然の出会い(誤配)から殺戮の逃避行が始まった。
ポイントは、中盤に登場するインディアンだろう。呪術師と私を彷彿とする様な彼がこの映画の本質を表している。
インディアンは猛毒を持つガラガラヘビを飼っている。そして主人公の2人の男女には攻撃的に噛み付く。この蛇が悪魔のメタファーである事は言うまでもない。
警察や刑務所の看守が国家権力として表現され、権力を殺害した主人公2人はマスコミによってヒーローヒロインに祭り上げられて行く。
大衆の群集心理に後押しされたマスコミの報道も益々ヒートアップ。
阿鼻叫喚のラストに驚いてしまう。
原作クエンティン・タランティーノ。監督オリバー・ストーン。公開前2人にドタバタがあった様だが、それも合わせてここ映画のエッセンスになっている。