ディオニソスの陶酔

2022.10.17

世界の五大ウィスキー

現在、ワインはもちろん日本酒なども世界各地で製造されていますが、ウィスキーもフランス、イタリア、スウェーデン、台湾、インドなど、あまりイメージが沸かないような様々な国で製造が行われています。
そのなかでも、スコッチ(イギリス)・アイリッシュ(アイルランド)・アメリカン・カナディアンと並び、光栄な事に我がジャパニーズウィスキーを加えて『世界五大ウィスキー』と呼ばれています。

連続テレビ小説でご覧になられた方も多いと思いますが、日本のウィスキーの歴史は大正時代からとまだまだ歴史は浅いです。
2000年代には秩父の『イチローズモルト』が誕生、ベンチャーウィスキーとして成功し、日本酒などの酒造メーカーでもウィスキー蒸留を始めるきっかけとなり、数多くの蒸留所が日本全国に誕生しています。
以前の記事でも書かせていただきましたが、日本ウィスキーの父と呼ばれる『竹鶴政孝』氏の当時の上司であり、スコットランドへの研修へ行って来い、と竹鶴氏の背中を押した『岩井喜一郎』氏。
彼が引き継いだいわゆる『竹鶴ノート』を忠実に再現した蒸留器を使用し、製造された信州産の正統派ジャパニーズウィスキー『マルスウイスキー』の商品も当館『みすずLounge & Bar』にて各種取り揃えております。

ところで皆様はウィスキーを召し上がる時、どのようにして召し上がりますか?
[水割り]という方が多いと思いますが、この[水割り]という飲み方は日本で誕生したと言われています。
確かに映画などで見かける海外の方の飲み方は[ストレート]か[オン・ザ・ロックス]がほとんどだと思います。
残念ながら昔、国産のウィスキーは大量生産で質の悪い商品が出回っており、これを水で割ってごまかすという手法が誕生したのではないかということです。

また、余談ですが、ダルマの愛称で親しまれている『サントリー・オールド』には首のラベルの真ん中に『寿』の文字が記載されています。
これは日本初のウィスキーを製造したサントリーの前身である『寿屋』さんの名残とも言われております。
そして同じく、今ではなかなか手に入りにくくなってしまった同社の『山崎』という商品もラベルに書かれている文字は、2代目社長であった『佐治敬三』氏が書いた直筆の文字が使われています。
この『崎』という漢字の右部分のつくりがやはり『寿』になっていると言われています…

さあ、今宵も数々のロマンに浸りながら、バー・カウンターでグラスを傾けてみてはいかがでしょうか?

皆様のお越しをお待ちしております。

蓼科親湯温泉 ソムリエ 梅原

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