ディオニソスの陶酔

2022.09.24

単純泉と療養泉

以前の記事でも書かせていただきましたが、温泉法によりますと『温泉』とは地中から湧出する温水(25度以上)、または含有成分に関する7つの特定条件のうち1つ以上規定値に達しているもの、となっています。
この7つの規定値以上の成分を含むものを「療養泉」と呼び、成分が含まれているものの規定値まで達していないものを「単純泉」または「単純温泉」と呼びます。

「単純泉」とは成分が単純という訳ではなく、含有成分が一定値に達していないため身体に優しく刺激も少ないので、高齢者やお子様、デリケートな女性向きの温泉という事が言えます。
含有成分が少ないため、長期の利用で効果が現れてきます。

温泉法により施設内に掲示された『温泉分析書』の『浴用の適応症』には、『一般的適応症』と『泉質別適応症』という項目がありますが、『療養泉』には両方の記載があり、『単純泉』には『一般的適応症』の記載しかありません。
これは含有成分が少ないため、特定の効果が定めにくいという理由があると思います。
ただし、微量の含有成分が含まれていますので、ご家庭のお風呂より効果は高くなります。

当館の温泉は『弱酸性低張性低温泉』の『単純泉』ですので身体に優しく、『弱酸性』なので肌にも優しく、それでいて皮膚病にも若干効果があります。
『低張性』という事で水分が肌に吸収されやすい(ふやけやすい)温泉なので、ご滞在中は数回に分けて温泉をお愉しみ下さいませ。

蓼科親湯温泉 ソムリエ 梅原

Category

Archive