ディオニソスの陶酔

2022.01.25

効果的な入浴法

温泉宿に到着し、さあ温泉へという時、皆様はどんな風にお風呂へ向かいますか?やっと着いたのでお酒をまず一杯?荷物を置いたら即大浴場へ?どちらもあまりお勧め出来ません。飲酒により最初は血圧が上がりさらに入浴でも同じく血圧が上がりますので入浴前はもちろん入浴中の飲酒は大変危険です。また、空腹の状態では入浴によるカロリー消費量が大きく貧血を起こしやすくなりますので客室に用意されたお茶菓子は適度なカロリー補給に、お茶は水分補給になり特に緑茶は湯あたり防止に効果が期待出来るビタミンCが含まれています。

一般に入浴の15~30分前に水分補給。ゆっくり休んでから移動し、浴槽に入る前に心臓に遠い部分からかけ湯を行います。さらにマナーとして体などを洗い、再度かけ湯をして体を温め内湯へ入浴、42℃の熱めの場合は3分、40℃のぬるめのお湯なら5分入り休憩。さらに同じペースを2回(合計3回)行えば深部体温が1℃上昇し免疫力が上がりやすくなります。ただし、深部体温が2℃以上上がると血栓を起こしやすくなる危険性も有り気分も不快感が出てきますので『気持ち良いと思う時間』だけ入浴しましょう。

また、いわゆる『美人の湯』では肌の角質を落とす作用が有りますので体を洗う際にはタオルでゴシゴシ洗わず手で優しく洗いましょう。『酸性泉』も肌への刺激が強いので石鹸なども使わなくて大丈夫です。

折角の温泉成分ですので出来れば上り湯もシャワーなどを使わず湯口から出ている新鮮な温泉で流します。ただし、『酸性泉』は刺激が強いので特に肌の弱い方はシャワーなどで洗い流して構いません。

脱衣室を極力濡らさないために体は浴室内で拭いてから上がります。着替えた後は水分を補給し30分程度は横になって休むのが理想的です。効果的な入浴法を是非お試し下さい。

蓼科親湯温泉 ソムリエ 梅原

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