ディオニソスの陶酔

2022.01.05

熟成古酒

日本酒って保存状態が悪いと「酢」になっちゃうなんてよく言われましたね。でも、ワインと同じく保存状態が良ければ新たな個性となって十分に飲む事が出来ます。

「古酒」と言いますと沖縄の泡盛を連想する方が多いと思いますがこちらは「クース」と呼び珍重されています。日本酒の場合は醸造酒ですので室内で保管すると温度変化や紫外線によって品質が悪くなってしまいます。そこで酒蔵ではワインセラーと同じ状態で一定の温度、湿度の管理、紫外線のカットを行い熟成させます。

今回のメニュー変更により、諏訪の麗人酒造さんで醸された「長期熟成純米酒 酒古里」シリーズから7年熟成の商品を取り入れました。研究段階で試飲された方が「ワインのシャブリみたいだね」とおっしゃった事から「酒古里(シャブリ)」と名付けられたそうです。シェリー酵母などを介在させる事で新しい味わいを出しているそうです。

熟成古酒というと一般的に「紹興酒」に近い個性が有りますが、こちらの商品は上質な酸味が特徴でいわゆる日本酒臭さがあまり感じられず品名を伝えず飲んでみると味わいから日本酒とは思えず、さらに熟成させていますので色調はやや濃く見た目からも日本酒らしくない全く新しい商品です。

ご来館の際には是非お試し下さい。

蓼科親湯温泉 ソムリエ 梅原

Category

Archive