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蓼科 水辺の風景のおはなし01

豊かな自然に恵まれた蓼科高原には、池や湖、渓流や滝などが点在しています。今回は蓼科高原における水辺の風景のご紹介です。御射鹿池と蓼科湖、清涼感がある、癒しの場所へとご案内します。
<御射鹿池>みしゃかいけ
蓼科の奥座敷ともいわれる奥蓼科。八ヶ岳の山腹へと分け入っていくと、御射鹿池へとたどりつきます。静かな湖面に映り込むのは、周囲に広がる山々やカラマツ林。夢とも現ともつかない幻想的な風景に思わず息をのみます。御射鹿池は標高1500mの山の中にある1000㎡ほどの池です。


八ヶ岳の冷たく酸性の強い水を一時的に貯め、太陽光で温めて稲作に利用するために、昭和8年(1933年)に農業用水のため池として造られました。かつてこの地は、諏訪大明神が狩りをする場所として「神野」と呼ばれ神聖な土地だったことから、諏訪大社に伝わる神事、御射山御狩神事に名前の由来があると言われています。透明度の高い水面に周囲の風景が映り込む様子は圧巻です。春の新緑、夏の深い緑、秋の黄金色、冬の雪景色と、季節ごとにまったく異なる表情を見せてくれれるだけでなく、時間帯によっても色合いが変わり、訪れるたびに新しい風景に出会えます。



この静寂の風景は多くの人を魅了し、昭和を代表する日本画家の一人、東山魁夷の代表作『緑響く』のモチーフとなったことでも知られています。以来、御射鹿池は、奥蓼科の象徴的な風景として親しまれています。
森の息づかいが感じられる奥蓼科の静けさの中で、しばらくの間絵画の世界に身をゆだねてみてはいかがでしょうか。


<蓼科湖>たてしなこ
茅野市街からビーナスラインを進むと右手に現れる蓼科湖。蓼科高原の玄関口に位置し、ここから高原リゾートらしいゆるやかな時間が流れ始めます。蓼科湖は標高1250mに位置する、周囲約1km、面積約8万㎡の人造湖です。昭和27年(1952年)、八ヶ岳の冷たい水を太陽の光で温めるために造られた農業用の人工ため池として造られました。現在も地域の田んぼを潤す水源として利用されています。




湖の周囲には白樺や落葉松の林が広がり、 南側からは蓼科山や横岳の山容が湖面に映り込みます。 天気がよければ八ヶ岳まで望むことができ、 春から夏にかけて緑と花々、秋は紅葉が湖面を彩ります。
蓼科観光の中心地でもあり、20〜30分ほどで一周できる散策路が整備されています。歩きながら変わりゆく湖の表情を楽しめるほか、 ボート遊びや釣りといったアクティビティも充実。周囲には蓼科高原芸術の森彫刻公園や道の駅もあり、リゾートならではの穏やかなにぎわいが感じられます。


