お知らせ

2023.05.12

〜蓼科 親湯温泉よりお届けする今月の1冊〜

『回想の太宰治』(講談社)/津島美知子

文学のために生まれ、文学のために育ち、文学のために生きた「文学の寵児」、太宰治。
戦中戦後の10年間、そんな彼を妻として支えた著者が太宰と共に暮らした日々、友人知人との交流、疎開した青森の思い出など多岐に渡るエピソードを綴った回想記。
新婚旅行では太宰と共に諏訪・蓼科へも訪れ、当館にも滞在しました。

太宰を散歩に誘っても蛇がこわいといって、着いたきり宿に籠って酒、酒である。これでは蓼科に来た甲斐がないー

その人となりや暮らしぶりを細やかに書き綴れたのは、太宰の隣で寝食を共にし、一緒に生きていたからこそ。
世に出た多くの太宰作品を陰で支えた著者が綴る1冊。
読めばきっと、あなたも彼女のファンになるはずです。

【蓼科と文人たち】についてはこちら

Category

Archive