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〜蓼科 親湯温泉 温泉のおはなし02〜

浴槽に浸かって手足を伸ばすと、肌触りの優しい湯が心と体を温め、疲れや痛みを解きほぐしてくれる……。蓼科 親湯温泉の楽しみの一つは温泉。これからの時期なら芽吹いたばかりの新緑に包まれ、滝の湯川のせせらぎを聞きながら、至高のリラクゼーションを楽しむことができるでしょう。今回は、親湯温泉の泉質や効能について紹介します。

親湯温泉の泉質は単純温泉(弱酸性低張性低温泉)で、無色透明、香りもない、さらりとした肌触りが心地よい温泉です。泉質とは、温泉に含まれている成分の種類と含有量によって分類されています。中でも単純温泉は、「温泉水1kg中の溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg未満で、湧出時の泉温が25℃以上のもの」と定義され、塩化物イオンや硫酸イオンといった一つの成分が突出して多く含まれているのではなく、さまざまな成分がバランスよく含まれている温泉といえます。また、人の肌と同じ「弱酸性」で、お年寄りから小さな子どもまで、さらには、肌の弱い人までも安心して入浴できるのが特長です。保湿効果のあるメタケイ酸も多く含まれ「美肌の湯」とも知られる親湯温泉は、地元の人たちからも人気を集めています。

温泉には、筋肉や関節の痛みやこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、病後回復期、疲労回復、健康増進といった全ての温泉に共通する効能があります。また、それぞれの泉質にも効能があり、親湯温泉の泉質である単純温泉は、特に自律神経不安定症、不眠症、うつ状態といった症状に効果があるといわれています。けれども、温泉の成分だけによって心の不調を改善させるのではありません。温泉に入ることで、温泉の成分が体内に吸収され体が健康になるという化学的な効果と、温熱によって新陳代謝を高め老廃物を排泄するほか、水圧の刺激や浮力によりリラックスするといった物質的な効果があるからです。さらに、温泉の効果は、環境や食事、休養や適度な運動などの総合効果として現れるといわれます。

つまり親湯温泉の上質な温泉に浸かることはもちろんのこと、生活している場所から移動して風光明媚な蓼科で過ごす、マイナスイオンが溢れる自然の中で程よく運動する、旬の食材を使用した食事を楽しむ、心地よい宿でくつろぎ休養をとる、好きな作家の本を好きなだけ読むといった、蓼科 親湯温泉で過ごす時間のすべてによって心の不調の原因となるストレスを解消し、さまざまな症状を軽減させることにつながっていくのです。

かつては、伊藤左千夫や斎藤茂吉、太宰治など名だたる文人たちも訪れ、湯を楽しんだという蓼科 親湯温泉。自分自身と向き合うことで名作を生み出してきた文人たちはここで過ごすことで、心の疲れを癒し、ストレスを解消して、さらには新たな名作への意欲を高めていたのではないでしょうか。

→次回は、蓼科 親湯温泉のさまざまなお風呂についてご紹介します。

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