お知らせ

〜蓼科 親湯温泉 温泉のおはなし03〜

今回は、武田信玄の隠し湯である上質な温泉を楽しむためのお風呂のおはなしです。蓼科 親湯温泉には、お座敷風呂の大浴場と大浴場から直結する露天風呂、3つの貸切露天風呂、そして女性専用露天風呂「天与の湯」があります。現在のスタイルとなったのは、平成30年(2018年)のこと。湯を親しんでほしいという想いから、これまでにない挑戦を経て、快適であることはもちろん、安全で誰もが安心して、心地よく楽しめるお風呂が完成しました。

蓼科 親湯温泉の大浴場は珍しいお座敷風呂です。足の裏に優しく馴染のある感触は日本人にはたまらない心地よさ。洗い場や排水溝は簀の子で覆うなど、見た目の美しさ、清潔感へのこだわりが感じられます。畳や簀の子など和の伝統を受け継ぎ、自然の素材が調和する空間は心を和ませ、窓の外に広がる風景を見ていると時間を忘れてしまいそうです。

今では各地で行われているお座敷風呂ですが、蓼科 親湯温泉がさきがけなのだとか。平成10年(1998年)現社長が大浴場で転倒し骨折してしまったことがきっかけとなり、滑りにくく高齢の方や小さなお子様が安心して利用できるお風呂を作ろうと、お座敷風呂の計画が始まったといいます。そして福井県にある株式会社ダイヤロンが親湯温泉の温泉成分に合わせた防菌防カビの特殊素材の畳を開発し、平成13年(2001年)にお座敷風呂が誕生しました。「お座敷風呂は、半年に一度すべての畳を張り替えるなど、メンテナンスや掃除も大変な部分もありますが、蓼科 親湯温泉の取り組みが評価され、全国に広まっていることをうれしく思います。」と社長は語ります。

大浴場を楽しんだら、外へ出て眼下に滝の湯川を臨む露天風呂へ。目をつむって檜のお風呂に浸かれば、聞こえてくるのは川のせせらぎ、そしてご神木のように蓼科 親湯温泉を見守る大木の葉が風に揺れる音が聞こえてきます(女性露天風呂のみ)。今の時期なら新緑、秋なら紅葉、冬には雪景色……など、大自然の中に溶け込み、何もかも忘れるひと時は究極のリラクゼーションだといえるでしょう。露天風呂は平成29年(2017年)にリニューアルを行い、大浴場から直接出られるようになりました。また、誰もが安全に利用できるよう、段差も少なく、冬の時期には、凍結による転倒防止のために床暖房に。これらはお座敷風呂同様に蓼科 親湯温泉ならではの発想により生まれたものです。

貸切露天風呂が30分無料で利用できるのは、蓼科 親湯温泉ならではのサービスではないでしょうか。貸切露天風呂は全部で3つあり、いずれも深い森が目の前に迫る野趣あふれる露天風呂で、男女露天風呂とは違った雰囲気です。そもそも蓼科 親湯温泉はご夫婦の利用が多く、ご夫婦が一緒に入浴できるように作ったのが始まりでした。また、全てのお客様が利用できるように、30分という短い時間に設定したのだとか。お客様からは、趣の異なるお風呂が楽しめるととても喜ばれているといいます。

貸切露天風呂は、家族やカップルで温泉を楽しむというイメージがありますが、手術跡があるなど、一人で温泉を楽しみたいという方にもぜひおすすめです。どなたにも上質な親湯温泉を心ゆくまで楽しんでほしい……貸切露天風呂にはそんな想いも込められています。

平成30年(2018年)に女性専用露天風呂としてリニューアルオープンした「天与の湯」。広さもこれまでの2倍となった岩風呂からは、渓谷の眺めもさらに素晴らしくなりました。今回女性専用としたのは、日ごろ奮闘している女性に心と体を癒してほしいという想いがあったからです。上質な温泉に浸かり、何も考えずに大自然の息吹を感じるひととき。開放感を楽しむ贅沢な時間に、心も体もリフレッシュすることができるでしょう。

女性がリラックスしている間は、男性はラウンジ&バーにてお酒を楽しんでもいいし、読書をしていてもいいし、もう一度温泉に入ってもいい……。


誰もが上質な湯を思う存分楽しむことができる蓼科 親湯温泉。
さあ、これからどのお風呂に入りましょうか。そして明日の朝は? 楽しみは尽きません

→次回は、蓼科 親湯温泉の露天風呂付客室についてご紹介します。

Category

Archive