主の独り言

2014.11.20

ハードボイルド 森巣博

ハードボイルド(英語:hardboiled)は、感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情、精神的肉体的に強靭、妥協しないなどの人間の性格を表す言葉である。 Wikipedia
日本で、ハードボイルドと言えば
“北方謙三”が有名である。
しかしながら、僕は日本のハードボイルドと言ったら
“森巣博”が一押しである。
(今時は、推しメンと言うのだろうか・・・)
森巣博と言えば、博打である。
博打で生計を立てている人。
こう書くと、マイナスイメージを先行される方も多いと思う。
でも、この森巣博は凄いのである。
彼の著作を見ればすごさはわかる。
彼は、自信の著作を“ファクション”と言っている。
フィクションでは無く、ファクションである。
このあたりも、彼の現実主義者的な
臭いを僕はプンプン感じて仕方が無い。
読んでいて、どこがフィクションでどこがノンフィクションでも良い。
彼の著作は“ファクション”なのだから。
彼は、死屍累々と言う言葉をよく使用する。
まさに、その様な世界が賭博なのでしょう。
やったことが無いのでわかりませんが、
死んで(お金が無くなって)当たり前の世界。
その中で生き抜いてきた人間だからこそ
言い切れる言葉の数々が、
僕は凄く心に響くのです。
善悪という二元的なモノは
そもそも環境の産物で有り、
生き残ると言うことにおいての
執着心から編み出されたMindセットは
妙に私には、偉い先生方の言葉より心に残るのです。
そして、彼の著作全体に
僕は中国古典の香りを異様に感じる。
僕の好きな易経も嗜んでいらっしゃるし
孫子もきっとそうでしょう。
さらに、M・フーコー当たり出すのも
精神分析も嗜んでいるのでしょう。
彼のリアリティーある生き方。
彼は、自信を弱きモノと発言しているあたりは
ゴルゴ13にも通じ、
ハードボイルドだと僕は思うのです。
僕は、これからも彼の生き方に目が離せないことでしょう。
■追伸
彼の著作
神はダイスを遊ばない
僕はなぜか初版を本棚に持っていたのですが、
この本は一度読まれることをオススメします。
タイトルの
神はダイスを遊ばない
これは、アインシュタインの言葉。
このあたりも、彼のリテラシーの高さを示すのでしょう。
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