主の独り言

2022.12.26

理不尽な進化 吉川浩満

ラウプの大絶滅の話が出てきたのでよく知ってる進化論の話だと1章を読み終え思っていたら、2章から気色が変わってくる。3章4章と読み進めると、これは進化論を肴にした思想書である事がわかった。

生き残った0.1%の生物ではなく、絶滅した99.9%に目を向ける新しい視点。そこには理不尽さが満ちていて、適応度以上に運が影響する世界。

進化論を勝者の歴史ではなく敗者に視点を置いて哲学する姿勢は、僕らの忘れている姿勢なのかもしれない。

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