主の独り言
2022.11.07
再視聴:気狂いピエロ ジャン・リュック・ゴダール
何度観ても、アンナ・カリーナの美しさに目を奪われ、ストーリーがイマイチ入って来ないのがこの気狂いピエロ。
難解映画としても有名な本作、そう簡単にストーリーが理解できる代物でもない。
そうはいっても、数回見ているので以前よりはだいぶ納得度が高い試聴となった。
彼女が、フェルディナン(ジャン・ポール・ベルモンド)を呼ぶ“ピエロ”と言う言葉に全てが詰まっているとも感じる。
世界を言葉(論理)で理解しようとする男。
世界を感情で理解しようとする女。
そもそも分かり合えるわけがない。
ゴダールのアンナ・カリーナに対するメッセージともとれるし、フランスのアメリカに対するメッセージともとれると僕は思っている。