主の独り言

2022.07.13

戦争と平和 レフ・トルストイ

歴史的名著戦争と平和平和。
よくもまぁこんな大編を中学生の僕は読んだものだ。
読んだ、という記憶はあるが内容はさっぱり、かと思っていたら、読み進めるうちに意外に内容が蘇ってくる。

トルストイは、ナポレオンやロシア皇帝アレクサンドル一世を英雄として描かず、小男として描き切る。そして登場人物が500名以上いると言う事は民衆こそが歴史を作っているんだ、と言うことを読者に訴えているのだと僕は感じた。

貴族たちの愛憎劇も面白いが、僕はナポレオンのロシア侵攻の描写に興味を持つ。民衆にフォーカスした描写は生々しく映像で情景が出てくるようだ。

トルストイの主張は至ってシンプル。

だからこそ、訴えるために1000ページを超えるページ数が必要なのだと読後に痛切に感じる。

Category

Archive