主の独り言
2022.05.10
野生の思考 クロード・レヴィ=ストロース
圧倒的な知識不足や経験不足を痛感させられる状況に直面させられた際、野生の思考という概念のお陰で勇気を出して立ち向かう事ができた。
今から二十数年前の話だ。
当時は、旅館業や旅行業の知識はほとんど持ち合わせておらず、経験してきた不動産業界と旅の経験だけが僕の持っている武器だった。
そんな時に出逢ったのがレヴィ=ストロース。サルトルを学んだ延長に彼と出逢った。
現代人と未開人との比較で、劣っていると信じられていた未開人。しかし文化構造を紐解けば、全く劣っておらず、むしろ野生の思考と定義されたブリコラージュを元にした生き方、文明は現代人にはない可能性を秘めている事を解き明かした。
構造主義の誕生である。
当時の僕は未開人と自分を重ね合わせ、大きな勇気をもらった事を今でも覚えている。ブリコラージュを駆使した結果、今僕はここにいる。