主の独り言
2022.04.06
耶律楚材とその時代 杉山正明
チンギスハンの領土拡大を右腕として支えたウイグル族出身の官僚。
“一利を興すは一害を除くに如かず”
これは十八史略に記載されている耶律楚材の言葉として有名であり、経営者層には知られた格言だ。
我々が知る事のできる歴史は強者が作るのだが、耶律楚材も誰かの思惑で、このように知られるようになったのだろう。
著者の入念な調査によって、本当の耶律楚材の人物像や実力が浮き彫りになってくる。
そこには、十八史略で描かれた耶律楚材は居なかった。
