主の独り言

2021.10.21

有限性の後で 偶然性の必然性についての試論 カンタン・メイヤスー

カントの言う物自体は認識できない、を否定する新実在論のガブリエルと並ぶ哲学者の一人。思弁的実在論の中心人物。

著者の発想に驚くと同時に、想像もしない発想に読んでいて何度も驚いた。

デカルト、カント、フッサールなどの人間の認識をもとにした、相関主義、構築主義の終焉を感じずにいられない。

現在の哲学の潮流が面白い。

そして、もっとも記憶に残ったのが
偶然性が必然である事。

深い洞察が必要であると思うが、今の僕にはまだまだ力不足の箇所。
数年後には腹に落ちるくらいになりたい。

物自体に向かう事が出来なかった哲学が、物自体に向かう。エキサイティングである。

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